スーパーが売上アップのためにやっている4つの商品陳列の仕方とそのコツとは?

皆さまいかがお過ごしでしょうか。
ニュースパイラルの佐々木です。
ECサイト、ネットショップを普通に使うようになった昨今。
でも、食品や日用品などは、まだまだスーパーやドラックストアなどにいくことは多いのではないでしょうか?
最近のスーパーには100均ショップが入っていたり、もはや食品を扱うだけのお店ではなく、日常生活において必要なものがすべて揃うお店。これが当たり前になってきました。
さて、そんな普段慣れ親しんがスーパーには、実はしっかりと売り上げを上げるための戦略がなされています。
それが、商品の陳列の仕方です。
今、この記事を読まれる前に、一度、普段行かれるスーパーを思い浮かべてみてください。
入口には、どんな商品が置かれていますか?
入ってすぐには、どんな商品が並んでいますか?
バーチャルで、一度スーパーをひと周りしてみてください。
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はい、終わりましたら、進めていきましょう。
スーパーの商品陳列に隠されてた売り上げアップの戦略
Contents
スーパーの陳列の仕方の原則と意義とは?
スーパーの商品は無造作に陳列、配置されているわけではありません。
その配置は、かなり緻密に売り上げアップの戦略に基づいた陳列がなされています。
その戦略を理解するには、なぜ、そこにその商品を陳列するのか、その意味を知ることから始める必要があります。
商品陳列の原則
陳列の原則は、お客様がストレスを感じることなく買い物をしていただけるようにすることです。
つまりは、価格帯や品数も含めた「買いやすさ」ってことです。
意義
陳列の意義はお客様が自然と足を止めて、商品に興味・関心を持たせて購買につなげることです。
ほとんどのお客様が来店してから購入する商品を決めると言われていて、ともなればお客様に興味を持ってもらい足を止めて買ってもらう陳列が必要とされます。
そのためか最近は商品の陳列に多くのお店が関心を持っており、独創的で魅力的な陳列のをすることが増えています。
スーパーの売上を上げるための4つの商品陳列の仕方
陳列には様々な方法があります。
具体的には新しい方法や意外な方法も出てくるので多くありますが、今回はその中からよく見る方法をお伝えします!
量感陳列
字から想像がつくかもしれませんが、商品を山のように並べる手法です。
ボリューム感を見せることで活気がある雰囲気や、価格の安さを印象付けられたりします。
少し粗雑に見えるので、繊細な商品や高価な印象のものには合いません。
バーゲンセールや売り切り商品など数を売りたいと思うような商品を販売したい時に使う陳列法です。
展示陳列
ショーウィンドゥやショーケースの一部などを使い、その商品の魅力を前面に出したりその時々のテーマに沿ってレイアウトする方法です。
季節を演出したり、その時々のトレンドを意識したりなどをしますね。
スーパーではギフト商品、贈答品などがよく陳列されますね。
より人の目に入りやすい方法で、上の方に置くことが多いのですが、お客様の手に取れる範囲から出てしまうのは良しとはされません。
お客様の手が届く範囲で陳列する必要があります。これはターゲットの年齢層によって高さが変わりますが、基本的には床上180㎝以上にすることは進められません。
圧縮陳列
商品を狭い空間に詰め込むように並べる手法で、あえて無秩序に陳列することで非日常感を演出する方法となります。
こちらは高くこちらにはせり出した棚であちらはダンボールで引き出しで並べたりなどなど様々なやり方で所狭しと商品を並べます。
ドン・キホーテやヴィレッジヴァンガードなどが行っている手法で、空間に入るだけでわくわく感を演出できます。
大量購入などを狙った手法なので基本的に高額商品は向きません。
また、買いたいものが明確に決まっていてわざわざ来るというよりは何となく寄ったり何となく欲しいものがあって来るなどのケースが多いので、お客様の興味を惹くような演出が必要となります。
前進立体陳列
手前の商品が売れたら奥のものを前に引き出す手法で、棚の空いたスペースを常に埋めるようにしておくものです。
コンビニやスーパーなどでよく行われているのをご存じではないでしょうか。棚を使って行われるもので、常に表には商品があるので品薄さを感じさせないなどのメリットがあります。
頻繁に商品を動かすことも珍しくないので、なじみ深い低価格の生活用品や消耗品などが向いており、壊れやすいものなどは向いていません。
商品陳列でできる工夫
陳列には複数の方法がありますが、工夫の仕方もたくさんあります。
方法によって合う工夫、合わない工夫もありますが、様々な手法に合わせやすいものを選びましたので良ければ参考にしてみてください!
反時計回りにする
基本的に右利きが多いので、それを想定してお客様が反時計回りに動くように陳列がされていることが多いです。
入口からみて左側によく売れる商品を配置するというケースが多いですね。
反時計回りに回っていって、左側に売れるものを置くのです。コンビニを想像していただくと、入って左に雑誌コーナー、反時計回りに進むとドリンクコーナー、さらに回ってレジに向かう左側にお弁当などのコーナーとなっていますね。
空きスペースを作らない
スーパーに限らずですが、お店には基本的に空きスペースを作らない方がいいでしょう。
お客様に「補充がちゃんとできていない」「商品をちゃんと揃えていないのか?」「業績が良くないのかな…」などマイナスのイメージを持たれてしまいます。
人気の商品であれば違いますが、常にあるであろう日用品などが補充できていないのであればあんまり行きたくないな…と本能的に思わせてしまうのです。
「ついで買い」を招く
買い物中に買う予定でないものをついついかごに入れて…という経験はありませんか?
そうです。それこそが「ついで買い」です。それを誘発させることで売上をあげることができるのです。
例えばレジ付近に指定のゴミ袋、電池、小さめのお菓子など必要不可欠なものや買うハードルが低いものを置くことで「ついで買い」を誘う手法がよく用いられています。
ゴールデンゾーン!
ゴールデンゾーンとは、お客様の目に入りやすく手に取りやすい場所のことです。
お客様の身長によって高さは変わりますので、ターゲット層の平均身長から割り出していきましょう。
大体目線の高さから-100㎝の範囲程度と考えていいでしょう。
また、人の目の動きに着目すればより売上をあげられるのです。
目線は左から右へ、Z字のように動いていきます。そのため特に売りたいもの、人気なものをその視線が通るところに配置します。そして売上をあげていくのです!
陳列が売上アップにもたらす効果は?
とある商品を2列ずつ陳列しており、この商品を売りたいため5列に変えたところ売上が2倍になったのです。
ただ陳列数を増やしただけで、何かを新たに導入したわけではありません。ただそれだけで売上が伸びるのでマイナスが出ずにプラスを生み出すことができるのです。
人は目につきやすい商品=人気、売れていると思う心理があります。ですから人目が付きやすい通路にカートをおいてそこに商品を入れたり、目線の高さである広い通路の陳列棚に売りたい商品を並べたりするのが効果的なのです。
ただ配置を変える、ただ列数を増やす、ただ売り場を変えるだけで売上が数倍になります。新しい什器を入れる必要がないことも多く、すでにある物でどうにかなることも多いです。
もちろん大幅に陳列方法を変える場合に什器を総取替えすることもあるので、その場合には什器と運送に費用が掛かりますが、方法を変えたことで売上が10倍になり費用分をすぐに撮り返すことができた例もあります。
とはいえ、成功できるかはやってみないと分からない面もあるので、成功できる見込みがある時か予算に余裕があり改革したいタイミングなどで行うことがおすすめです!
まとめ
スーパーの陳列には様々な工夫がなされ、その陳列の方法を変えるだけで売上を上げることができるわけです。
手間はかかりますが、ほとんどのコストはかかりません。それで、売り上げがあがるのであれば、やらない理由はないですよね。
板を数センチのばしただけ、カートに入れて通路に配置しただけ、段を付けただけなどなど…たった1つの工夫だけで売上が変わるのであればどんどん試してビジネスを発展させていくことに役立てるべきですよね。
もちろん自分の店にはどういった陳列方法が合うのか、その商品はどう売り出したいのか、どう売り出していけばより魅力を感じるのか、より多くの人に立ち止まってもらうにはどうしたらいいのかなど考えるべきポイントはたくさんあります。
店舗の立地や内装、コンセプト、客層などもチェックし、どの高さのどんな方法がいいかを見極めることが重要です。
当然ですが考えたうえで試して失敗することもあるでしょう。しかし、失敗したことで、売り上げの上がる陳列方法が見つかるのであれば、考えつくことすべてをやってみることですね。
今の売り上げに伸び悩んでいる…という方はぜひ取り組んでみてください!
それでは今回はここまで!
お読みいただきありがとうございました。
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