スーパーの売上は陳列に隠された工夫が関係している?!
皆さまいかがお過ごしでしょうか。ニュースパイラルの佐々木です。
今ではネットショッピングも王道ですが、やっぱり何か買い物をするときにはスーパーに行きますよね。
最近では食品だけでなく文具も置いているようなところも増えましたし、規模も大きかったり小さかったり様々ですね。
さて、どんなスーパーでも当然のように商品が陳列されているわけですが、ただ何となく分類訳をしておいているわけではありません。しっかりと考えられて陳列されているのです!
本日はそんなスーパーの陳列に隠された売上をあげる工夫について初会していきます!
Contents
スーパーの陳列の原則と意義って?
何事もそうだ、と言えてしまいますが、陳列にも原則や意義が存在しています。
誰のために何の目的でどういう狙いがあって何を成すためにそれを実行するのか、そしてそのためにまず知っておかなくてはいけない大前提が何なのかを紹介していきます。
原則
陳列の原則は、お客様がストレスを感じることなく買い物をしていただけるようにすることです。
つまりは、「買いやすさ」が一番最初に求められるのです。
どこに何があるのかわからないし歩きにくいし、なんてスーパーがあったらどう思いますか?もっとわかりやすくて歩きやすいいい店に行こうと思いますよね。
売り込みをするようなディスプレイでは不快感を与えますし、ターゲットを想定できていないような置き方では見づらさを感じさせてしまいます。
「想定したターゲットが快適に買い物ができるように」というところを心掛けましょう。
意義
陳列の意義はお客様の足を止めて、商品に興味・関心を持たせて購買につなげることです。
ほとんどのお客様が来店してから購入する商品を決めると言われていて、ともなればお客様に興味を持ってもらい足を止めて買ってもらうことが必要になるのですね。
そのためか最近は商品の陳列に多くのお店が関心を持っており、独創的で魅力的な陳列のをすることが増えています。
陳列の方法には何があるの?
陳列には様々な方法があります。
具体的には新しい方法や意外な方法も出てくるので多くありますが、今回はその中からよく見る方法をお伝えします!
量感陳列
字から想像がつくかもしれませんが、商品を山のように並べる手法です。
ボリューム感を見せることで活気がある雰囲気や、価格の安さを印象付けられたりします。少し粗雑に見えるので、繊細な商品や高価な印象のものには合いません。数を売りたいと思うような商品で行うべき陳列法です。
展示陳列
ショーウィンドーやステージ、ショーケースの一部などを使い、その商品の魅力を前面に出したりその時々のテーマに沿ってレイアウトする方法です。
季節を演出したり、その時々のトレンドを意識したりなどをしますね。お店の看板商品をアピールするのに使われること多いです。
より人の目に入りやすい方法で上の方に置くことが多いのですが、お客様の手に取れる範囲から出てしまうのは良しとはされません。お客様の手が届く有効陳列範囲にする必要があります。これはターゲットの年齢層によって高さが変わりますが、基本的には床上180㎝以上にすることは進められません。
圧縮陳列
商品を狭い空間に詰め込むように並べる手法で、あえて無秩序に陳列することで非日常感を演出する方法となります。
こちらは高くこちらにはせり出した棚であちらはダンボールで引き出しで並べたりなどなど様々なやり方で所狭しと商品を並べます。
ドン・キホーテやヴィレッジヴァンガードなどが行っている手法で、空間に入るだけでわくわく感を演出できます。
大量購入などを狙った手法なので基本的に高額商品は向きません。また、買いたいものが明確に決まっていてわざわざ来るというよりは何となく寄ったり何となく欲しいものがあって来るなどのケースが多いので、お客様の興味を惹くような演出が必要となります。
前進立体陳列
手前の商品が売れたら奥のものを前に引き出す手法で、棚の空いたスペースを常に埋めるようにしておくものです。
コンビニやスーパーなどでよく行われているのをご存じではないでしょうか。
棚を使って行われるもので、常にフェイスに商品があるので品薄さを感じさせないなどのメリットがあります。
頻繁に商品を動かすことも珍しくないので、なじみ深い低価格の生活用品や消耗品などが向いており、壊れやすいものなどは向いていません。
陳列でできる工夫
陳列には複数の方法がありますが、工夫の仕方もたくさんあります。方法によって合う工夫、合わない工夫もありますが、様々な手法に合わせやすいものを選びましたので良ければ参考にしてみてください!
反時計回りにする
基本的に右利きが多いので、それを想定してお客様が反時計回りに動くように陳列がされていることが多いです。
入口からみて左側によく売れる商品を配置するというケースが多いですね。
反時計回りに回っていって、左側に売れるものを置くのです。コンビニを想像していただくと、入って左に雑誌コーナー、反時計回りに進むとドリンクコーナー、さらに回ってレジに向かう左側にお弁当などのコーナーとなっていますね。
空きスペースを作らない
スーパーに限らずですが、お店には基本的に空きスペースを作らない方がいいでしょう。お客様に「補充がちゃんとできていない」「商品をちゃんと揃えていないのか?」「業績が良くないのかな…」などマイナスのイメージを持たれてしまいます。
人気の商品であれば違いますが、常にあるであろう日用品などが補充できていないのであればあんまり行きたくないな…と本能的に思わせてしまうのです。
「ついで」を招く
買い物中に買う予定でないものをついついかごに入れて…という経験はありませんか?
そうです。それこそが「ついで」です。それを誘発させることで売上をあげることができるのです。
例えばレジ付近に指定のゴミ袋、電池、小さめのお菓子など必要不可欠なものや買うハードルが低いものを置くことで「ついで」買いを誘う手法がよく用いられています。
ゴールデンゾーン!
ゴールデンゾーンとは、お客様の目に入りやすく手に取りやすい場所のことです。
お客様の身長によって高さは変わりますので、ターゲット層の平均身長から割り出していきましょう。大体目線の高さから-100㎝の範囲程度と考えていいでしょう。
また、人の目の動きに着目すればより売上をあげられるのです。
目線は左から右へ、Z字のように動いていきます。そのため特に売りたいもの、人気なものをその視線が通るところに配置します。そして売上をあげていくのです!
陳列が売上アップにもたらす効果は?
とある商品を2列ずつ陳列しており、この商品を売りたいため5列に変えたところ売上が2倍になったのです。
ただ陳列数を増やしただけで、何かを新たに導入したわけではありません。ただそれだけで売上が伸びるのでマイナスが出ずにプラスを生み出すことができるのです。
人は目につきやすい商品=人気、売れていると思う心理があります。ですから人目が付きやすい通路にカートをおいてそこに商品を入れたり、目線の高さである広い通路の陳列棚に売りたい商品を並べたりするのが効果的なのです。
ただ配置を変える、ただ列数を増やす、ただ売り場を変えるだけで売上が数倍になります。新しい什器を入れる必要がないことも多く、すでにある物でどうにかなることも多いです。
もちろん大幅に陳列方法を変える場合に什器を総取替えすることもあるので、その場合には什器と運送に費用が掛かりますが、方法を変えたことで売上が10倍になり費用分をすぐに撮り返すことができた例もあります。
とはいえ、成功できるかはやってみないと分からない面もあるので、成功できる見込みがある時か予算に余裕があり改革したいタイミングなどで行うことがおすすめです!
まとめ
スーパーの陳列には様々な工夫が隠されていたのです!ただ陳列の方法を変えるだけで売上が変わります!
板を数センチのばしただけ、カートに入れて通路に配置しただけ、段を付けただけなどなど…たった1つの工夫だけで売上が変わるのであればどんどん試してビジネスを発展させていくことに役立てるべきですよね。
もちろん自分の店にはどういった陳列方法が合うのか、その商品はどう売り出したいのか、どう売り出していけばより魅力を感じるのか、より多くの人に立ち止まってもらうにはどうしたらいいのかなど考えるべきポイントはたくさんあります。店舗の立地や内装、コンセプト、客層などもチェックし、どの高さのどんな方法がいいかを見極めることが重要です。
当然ですが考えたうえで試して失敗することもあるでしょう。しかしそれで会わないものがわかるというのもまた事実です。様々な手法を試してより良いものを実施することを心掛けましょう。
意外性のあるものを試すというのもいつの手ですよね。今の売り上げに伸び悩んでいる…という方はぜひ取り組んでみてください!
それでは今回はここまで!
お読みいただきありがとうございました。
