何倍も売れるネーミングのコツとは?ヒットする商品のポイントと成功事例

当たり前ですが、どんな商品にも名前がついています。
いわいる商品名は名称と言えばそれまでなのですが、実は売り上げを左右しているんですよね。
ただの名前という認識だけではいけないのです。
そのため、世の中で売れているものはどのような名前で特徴があるのかなど、分析することが大切です。
ヒットするネーミングの仕組みが分かれば、あとは取り入れるだけであなたも売り上げが変わってくるでしょう。
そこで今回は、何倍も売れるネーミングのコツとは?ヒットする商品のポイントと成功事例というテーマでお話していこうと思います。
Contents
知っておくべきネーミングの重要性
かつての日本は商品が少なかったため、良いものを生み出せば売れる時代でした。
しかし、今では溢れかえっています。
その分その中から選ばれるのは非常に難しくなりました。多くの商品が誰からも認知されず、消えていきます。
無数の商品の中から、認知されて選ばれるためには、ネーミングは非常に重要なんですよね。
ネーミングのクオリティで売り上げが劇的に大きく変わるのです。
そのためパッと一目見て、商品を消費者が把握できてなおかつ購買意欲を刺激されるようなネーミングにする必要があります。
ネーミングの役割とは?
消費者であるお客さんは、その商品が自分にとって良いものかどうかを瞬時に感じ取ります。
その名前を見て瞬時に商品の全体がイメージできないとなると、そこで自分にとって良いものではないと判断されてしまうのです。
ネーミングは消費者にとって、商品の全体がイメージができて魅力的かどうかがとても重要になってきます。
では、実際にネーミングはどのような役割があるのかを見ていきましょう。
イメージの伝達
商品のネーミングを目にしたときに、「かっこいい」「サッパリ」「温かい」「軽い」というように雰囲気やイメージを伝えることです。
例えば、『ガリガリ君』や『ヒートテック』などは名前を見ただけで、イメージが自然とできませんか?
コンセプトの提示
ネーミングだけで、その商品の価値が伝わるかということです。
コンセプトが伝わらなければ、購買意欲は起きません。
ネーミングで商品の特徴や効果が伝わるようにすることが大切です。
競合他社との差別化
競合他社の商品との違いを認識させるということです。
どれだけネーミングにこだわって考えても、競合他社との違いがはっきりしなければ選ばれることはありません。
自社の商品の強みは何なのか?
他社より何が優れているのか?
そういった差別化できる要素を見つけ出し、ネーミングに含めることが重要です。
売れるネーミングの共通点
世の中には多くの売れている商品がありますが、ネーミングにはある共通点があります。
この共通点を押さえておけば、あなたも売れる商品にすることが可能になります。
では、売れるネーミングにはどのような共通点があるのかを解説していきます。
覚えやすく印象に残る
売れる商品のネーミングは、覚えやすくてなおかつ印象に残ります。
例えば、ガリガリ君は実は販売前、『ガリガリ』という商品名でいく予定でした。
しかし、「君」を加えて人の名前のようにすることで面白みを演出したのです。
「ガリガリ」という繰り返した単純な発音と「君」というキャッチーさで非常に覚えやすく印象に残ったと言えます。
このように、ひと目で覚えることができ、さらに印象にまで残るネーミングは人々に記憶され、口コミでの拡散も得られます。
商品の特徴が伝わる
売れるネーミングは、商品の特徴が伝わる分かりやすさがあります。
ガリガリ君やポッキーのようなものは特徴が分かりやすいですよね。
商品の特徴を表現したネーミングは、名前を出すだけで広告としての役割も果たし、人の興味を引き付けます。
ストーリー性を感じる
売れる商品のネーミングは、ストーリー性を感じるように表現されています。
ヒットの例として、大人気のお菓子『ハッピーターン』をあげましょう。
『ハッピーターン』は、ポジティブなサイクルをイメージさせるネーミングにすることで、不運になっても「何か良いこと(ハッピーな事)があるかもしれない」という期待を持たせることができます。
そのイメージが消費者への伝わり、購入へと繋がっていると考えられますますよね。
『ハッピーターン』というネーミングは、経済不況からの脱却を願って名付けられたと言われているのです。
ストーリーといっても、商品自体のストーリーや開発者の想いなどいろいろありますが、表現することで商品の世界観や共感を得られることができます。
その結果競合との差別化になり、ヒットへとつながるのです。
6文字以内
売れる商品のネーミングは、6文字以内になっている傾向があります。
そもそも人は、1秒間で6文字までは無理なく読めるということが分かっています。
人の性質上6文字以内というのは、商品名を考える際に意識するべき一つの指標ということが言えますね。
オリジナリティがある
売れる商品のネーミングは、オリジナリティがあります。
競合他社との競争が激化したり、商品が多いジャンルでは、オリジナリティを持たすことで他社と差別化する必要があります。
他にはないようなオリジナリティを出すことで、似たようなものが複数並んでいても、消費者の目に留まり興味を持ってもらいやすくなるんですよね。
商品の持っている特徴や個性、ブランドをオリジナリティ溢れるネーミングで表現することで、消費者にインパクトを与え、購入に促すことができるでしょう。
耳に残る語感
売れる商品のネーミングは、耳に残る語感を持っています。
つまり、文字である見た目だけでなく、耳に残る語感の良さも必要だということです。
あなたも今まで聞いた商品の中で、リズムで覚えているものはないですか?
「さ~らりとしたう~め~しゅ~」
といったように、過去にCMで見かけた商品をリズムで記憶していることもあるのではないでしょうか。
思わず口ずさんでしまうような語感の良いネーミングは、自然と覚えられてしまうのです。
売れるネーミングの決め方のコツとは?
では実際に、売れるネーミングにするためにはどのように決めていくのか?
そのコツをお伝えしていきます。
商品の情報をしっかりと把握する
ネーミングを考える際に、大前提として商品の情報をしっかり把握しておきましょう。
特徴からメリットやコンセプトなど事前に把握していなければ、それに適した名前を考えることは出来ません。
把握することで、伝えなければいけない商品の魅力をうまくネーミングに入れられるようになります。
伝えたい要素・イメージを具体化する
しっかりと把握できたら、伝えたい要素やイメージを具体化します。
商品の分析が前もって十分にできていれば、よりスムーズに具体化できるでしょう。
全てのキーワードを書き出す
次に、商品に関連するキーワードを書き出します。
関連するのであれば何でもいいので、商品の特徴や伝えたいこと、開発ストーリーなど様々な情報をもとにキーワードを考えてください。
また自分で考えるだけでなく、ネットで検索して探すのもありです。
使えそうなキーワードを考える
書き出したら、使えそうなキーワードを考えましょう。
どの言葉なら商品が伝わりやすいか?
どの言葉なら印象に残って覚えてもらいやすいか?
視点はいろいろありますので、自分がこだわりたい点を中心に見ていきます。
キーワードから商品名を決める
いくつか具体的な言葉が決まったら、そこから組み合わせなどを行いながら商品名を決めていきます。
よくあるのが言葉の複合や擬人化、省略で新たな言葉を作ることです。
いくつか例を見ていきましょう。
組み合わせ
(例)
・鼻セレブ
・じゃがりこ(「じゃがいも」+「りかこ」)
擬人化
(例)
・ガリガリ君
・すし太郎
擬音・擬態語
(例)
・Qoo
・ゴキブリホイホイ
複合
(例)
・熱さまシート(「熱さまし」+「シート」)
会話
(例)
・ごはんですよ!
・おーいお茶
繰り返し
(例)
・キレイキレイ
商標登録の確認
ネーミングが決まったら、それが法的に使用可能か商標登録の確認をする必要があります。
商標登録されているものは商標権が発生しているため、もし登録がされている場合は使用できません。
商標登録のチェックをしたい場合は、「特許情報プラットフォーム」で検索をかければ、既に登録がされているか調べることが可能です。
最後の確認
最後に、消費者の視点で興味を惹く名前になっているか再度確認しましょう。
・読みやすいか?
・覚えやすくて印象に残りやすいか?
・口ずさみやすいか?
・インパクトがあるか?
・商品の特徴がわかりやすいか?
ネットで売る商品名の決め方のコツとは?
ここまで売れるネーミングの決め方のコツをお伝えしてきましたが、インターネット上で販売する場合、さらに工夫が必要です。
では、どのようなコツがあるのか具体的に説明していきます。
前半へ重要なワードを置く
インターネット上には多くの情報がありますので、見つけてもらうにはいろいろと工夫する必要があります。
その中でポイントなのが、第一印象です。
人と出会う際に第一印象が大切だと言いますが、ネットの世界でもそれは同じです。
ずばり、読み始める前半(左側)へ重要なワードを配置するのです。
また、前半(左側)へ重要なワードを配置する理由としては、もう一つあります。
Googleなどの検索エンジンが、文章の前半を重要なキーワードとして認識するからです。
前半にキーワードを入れることで、検索エンジンで上位表示されやすくなります。
このようなことから、最も重要なワードは必ず、商品の前半に配置するように心がけてくださいね。
文字数は30文字前後にする
検索ブラウザで表示される文字数の上限は、32文字となっています。
そのため、文字数が長すぎると文字が途中から省略されてしまうことがあります。
ユーザーを混乱させないためにも、商品名の文字数は30文字程度を目安にしましょう。
また見たときに認識されやすくするために、商品名はシンプルで短いものが最適だと言えます。
何がユーザーにとって必要な情報であるかを、しっかりと考えながら決めることが大切です。
ネーミングを決める際の注意点
商品のネーミングを決める際には、注意点があります。
良いネーミングが思いついたとしても、使用できないということにもなりかねません。
注意しなければいけないところは、事前にしっかりと押さえておくべきです。
商標登録を確認する
商品名ができた後は、同じ名前のものがないか確認する必要があります。
すでに同じ名前が商標登録されている場合、その名前を使ってしまうと商標権に抵触してしまうんですよね。
一度登録されている名前は使用することはできません。
トラブルを未然に防ぐためにも、事前の商標登録の確認は必須事項です。
商標登録の確認方法については、『特許情報プラットフォーム』で検索をすれば調べることができます。
早めに商標登録する
先ほど、同じ商品名が商標登録されている場合、その名前を使用することができないということをお伝えしました。
そのため、名前を決めたら早めに商標登録するようにしましょう。
商標登録は先着順です。
渾身の商品名を思いついても、使用できなくならないよう後回しにはしないでください。
また早めに登録することで、競合他社から模倣されることも回避することができます。
大ヒットに繋がったネーミングの成功事例
最後に世の中で大ヒットした商品のネーミングの成功事例を紹介します。
ごく一部ですが、参考になるものがあればぜひ生かしてくださいね。
お〜いお茶
「お〜いお茶」はいまやおなじみの商品ですが、実は発売された当時の名前は「缶入り煎茶」でした。
イメージが全然違って驚きですよね。
当時の消費者からは、読み方がわからないという問い合わせが殺到していたそうです。
また、イマイチ売れませんでした。
そこで、に「お〜いお茶」に1989年に改名します。
改名がきっかけとなり、6倍近く売り上げは急増したのです。
ガリガリ君
夏のド定番のアイス、「ガリガリ君」。
実は販売前は「ガリガリ」という商品名でいく予定でした。
しかし、人の名前のように「ガリガリ君」と命名することで面白みをプラスしたのです。
「ガリ」を繰り返した簡単な名前で覚えやすいため、認知されやすかったというのもあります。
また、「ガリガリ」は氷をかじった時の音をイメージして考えられているので、暑くて喉が乾くときに食べたいというイメージを訴求することもできています。
鼻セレブ
もともとは「鼻セレブ」ではなく、「モイスチャーティッシュ」という名前でした。
ですが売り上げに伸び悩んでいたため、ネーミングを変えました。
同時にデザインも一新した結果、以前の4倍近い売り上げになったそうです。
「モイスチャーティッシュ」と「鼻セレブ」を比べると確かに「鼻セレブ」の方がイメージしやすいですね。
ポッキー
誰もが知る有名なお菓子ですが、実は当初はてくてく歩きながら食べられるお菓子ということで「チョコテック」と命名される予定でした。
しかし、「チョコテック」はすでに商標登録されていたということもあり、食べるときのポッキンという音のイメージから「ポッキー」と名付けられたのです。
商品名に「ぱぴぷぺぽ」を入れると、女子高生やファミリー向けにヒットするとも言われています。
「ポッキー」はその代表例であり、有名人が起用されたCMも相まって、瞬く間に超人気商品になりました。
Qoo(クー)
「Qoo」は、「くぅ〜」というビールを飲んだときののどごしを子どもにも体験してほしいという願いから命名されたのです。
私も子どもの頃によく飲んでいましたが、誰でも一度は飲んだことがあるのではないでしょうか?
のどごしを表現する商品名にすることで、喉が渇いたときに選ぶ飲み物として人気が出ました。
通勤快足
「通勤快足」はもともと、「フレッシュライフ」という名前でした。
1981年に発売された紳士用の抗菌防臭靴下ですが、売上はあまりいい調子ではありませんでした。
そこで、1987年に商品名を「通勤快足」に変えたのです。
「通勤快足」に変えることで、快適に通勤できるイメージや足の臭いやムレも防げるというイメージが、ターゲットの心に伝わったのでしょう。
その結果、売り上げは約10倍に変わる大ヒット商品になりました。
まとめ
何倍も売れるネーミングのコツとは?ヒットする商品のポイントと成功事例というテーマでお話ししましたが、いかがでしたか?
普段何気なく見ている商品名ですが、実は売り上げが何倍にも変わるほど重要なのです。
成功事例にあったように世の中のヒットしている商品も、よく考えられて名前が付けられています。
あなたもネーミングを考えるときに今回の内容を取り入れることで、認知も拡大し、お客さんの購買意欲を高めることが可能になります。
その結果、競合他社に埋もれることなく、あなたの商品やサービスは選ばれるようになるでしょう。
今回のネーミングのように、パッと見たときに相手を引き付けるかどうかはビジネスでの命運を分けます。
キャッチコピーやライティングの力は、ビジネスで必須と言ってもいいでしょう。
中でも売り上げに直結する文章術が、セールスライティングです。
そのため、売れるセールスライティングのテクニックを身に着けることができれば、どんな場面でも売り上げに繋げることができます。
インターネットが主流となった今の時代、必須のスキルであり、これからも需要は高まっていくでしょう。
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