「DtoC」とは?BtoCとどう違う?日本での成功事例は?
皆様いかがお過ごしでしょうか!
いやあビジネスとは日々何かが動き変化したりたまにとんでもないことが起きたり起きなかったり…忙しないものですがその変化が面白くもあるのだと思いますね。
政治が絡んだ変化もあれば、世間の変化に順応するためのものだったりと、その変わり方は時代とともに移ろっていきました。
そんな変化と共にビジネスモデルなんかも変化をしています。
勘のいい方は気付きましたね!
そう!今回は新しいビジネスモデルの紹介をしていきます!
その名も「DtoC」です!いったいどんなものなのか、有名なBtoCとどう違う、そしてどんな成功例があるのかを解説していきます!
Contents
新しいビジネスモデル「DtoC」とは
DtoCはDirect of Consumerの略でD2Cとも書かれたりします。
直訳すると「消費者に直接」と訳された通り、製造者となる提供側が小売店などを介さずに直接お客様に承認を売るものになっています。
従来はどこかしらで、例えば小売店舗やネットショップのプラットフォームなどが入るため製造者が直接届けられることは珍しかったのです。
製造から売買、はてはサポートまで一手に担う変わりにお客様との距離は近くなります。
SNSやECサイトを使っての販売が多いようで、お客様とのダイレクトなやり取りから販売まで行います。
SNSからECサイトへの誘導も多く見るけられますね。
SNS内であれば比較的安価で広告も使えたりするので有効かつよするのもいいでしょう。
DtoCのメリットとデメリットは?
どんなものにもいい面悪い面のどちらもあって、これも例外なくメリットもあればデメリットもあるのです。
ではどんなものがメリットでどんなものがデメリットなのか?その中身を紹介していきます。
メリット
まずはメリットから!
そもそも製造をする会社っていうのは小売店の注文や要望に応じた商品を作って販売していきます。
大手企業であれば自社工場を持っていますがそうでない企業も多いのがまた事実。発注を受けてそれに合ったものをどんどん生産していきます。
ところがこのビジネスモデルは自分たちが作った自分たちの商品を自分たちがお客様に直接売るわけですから、自社の商品を自社の強みや思い、信念をそのままに伝えられるというわけですね!
それに自分で作るということは、自分たちで販路を持てますね。多いのはECサイトを活用したものですが、もちろん店舗を持つのもありです。でも専ら自社運営のオンラインショップとかを使う方のほうが多いです。また、SNSでの販促活動も同時にすることが多いためお客様の意見を直接取り入れられるのもメリットですね!
そして小売店などの販売業者を介さない、ということはそこにかかるはずの販売手数料などがないので単純に利益が上がるといってもいいでしょう。
自分でやるということはその李はすべて自分に返ってくるわけですからね!
こうするとメリットが前面に出てきますが、デメリットには何があるのでしょうか?
デメリット
まずは手間もコストもかかることですね。
メリットの冒頭でも言いましたが、基本的に販売業者の注文があってそれを製造して会社に売っていたのでマーケティングや販促活動についてさほど考えたことがないという製造会社さんもいらっしゃるのです。
そういった面でマーケティング、広告宣伝、つまるところの集客などについての力や知識を導入するのにコストがかかります。
それを自社に取り入れる時も運用チームが必要なのでまあ当然手間がかかります。
商品やサービスが飽和している時代だといわれる現代は作ったところで商品が売れないことも特別珍しくはありません。売るためにはそれだけの戦略が必要なのです。
戦略の一つとして必要なのがブランド力。今までも自社オリジナルの商品を取り扱っていた経験があればいいですが、それがないとなるとまずブランドの力をつけなければいけません。
現代は自分のお気に入りのブランドやそんなものを放棄してもいいと思えるほどの魅力ある商品を作る必要があるのですね。ただ、どれだけいいものを作ろうともファンになってもらうには存在を覚えてもらい、ゆくゆくは「○○さんだから」と買ってもらう必要があるわけですね。結局ブランド力は必要になります。
が、これはそんな一朝一夕でつけられるものではないです。とんでもなくバズって一気に人気になるような事件でもない限りは長期戦ですね。
さて、ブランド力をつけるのであれば商品を開発して販売していかなければいけないですね。でも最初から売れるわけないので少数から作っていきます。
ものは基本的に大量に作るほうがコストを抑えられるんですね。つまりはこの製品開発の面でもコストがかさむことがあるんです。それを抑えるために多めに作っても在庫をさばけないリスクも出てきます。
初めからこのビジネスモデルで行う場合であれば販路と販促さえどうにかなれば小規模から少しずつ拡大していくパターンが多いですね。
デザイナーが自分で売るアパレルメーカーもあったりしますし、そういった場合のビジネスモデルはまさにこれだったりします。
BtoCとの違いって?
皆さんもこの響きと似ていると思っていたかもしれないですね。
高校や大学で多少マーケティングや経済に触れていれば聞いていてもおかしくないような単語です。
ではではDtoCとBtoCはどう違うのでしょうか?
まずはさんざん言っているのですが
- DtoCは製造企業が消費者に売る
- BtoCは小売企業が製造企業から仕入れた商品を消費者に売る
という違い。
ざっくり言えば間に販売するための企業がいるかいないかです。何も仲介せずに売る分そこで生じる誤解やすれ違いがぐっと減るんですね。
そもそもこのDtoCは製造企業というよりも個人規模の小さな事業者が取り組んでいる傾向が最近は強い気がしますね。特にアパレル業界ではその手のブランドの増加を感じています。
それからインスタやツイッターの広告でよく見かけるブランドもそうかもしれませんね。
日本での成功事例
ということでここまででDtoCのことはご理解いただけたでしょうか?
DtoCとBtoCの違いも分かったところで日本での成功事例の紹介をしていこうかなと思います!
snaq.me
せっかくSNSの広告の話をしたので広告でよく見かけるものから話していきましょう。
こちらはスナックミーと読み、おやつを販売するブランドです。
サービス内容は100種以上のおやつの中からユーザーの好みを把握するための「おやつ診断」というアンケートをもとに毎月8種類のおやつが届くサービスです。
今までにない「どんなおやつが届くか」というわくわく感が楽しく今まで出会ってこなかったおやつに巡り合えます。続ければ続けるほど自分に合ったおやつが届くようにもなるのが魅力ですね。
アンケートを取る前提でサービスを展開することでお客様の声を取り込むことを容易にしているといえます。
おやつ診断も難しいものではないのでそれも楽しみとしてサービスを受けられますよ。
MEDULLA
せっかくパーソナライズみたいなものを紹介したのでそれつながりで1つ紹介します。
こちらもSNSの広告で話題になったりしているメデュラというヘアケアブランドですね。
サービスは無料の髪質診断を受け、3万通りある処方からユーザーの髪質にあったシャンプーを提供するというもの。そして使ってその変化を記録していけばさらに自分に合う処方にメデュラが改善していってくれるのです。
使えば使うほど自分の髪にあうものになっていくわけですね。
DtoCは「強い個性」や「パーソナライズ」といった消費者の目につきやすいものがあることが求められます。
メデュラのように高い品質の商品をお客様に合うように作れる体制、そして機能が整えられるのもブランドの強みでしょう。
成功事例としても有名なブランドですね。
BOTANIST
シャンプー続きで、もはや有名ブランドではありますがボタニストもBtoCの成功企業です。
シャンプーにしては高級な部類ですが、その品質の高さから多くのファンを獲得しています。植物由来の成分に徹底的にこだわり、さらに最新の科学技術を活用してより質の良いものを作ることに成功しました。
そういった意味ではボタニストのシャンプーは大体一本1,500円くらいでサロンシャンプーと比べればかなり安く抑えられています。自社での販路を持ちそこから売れるという強みから価格を抑えられている可能性もありますね。
ボタニストの成功要因として大きいのはモデルやスタイリストがSNSおすすめしていることで大きな話題を持ったことですね。戦略などもマーケター目線から見ても目を見張るものがあるようで、ビジネスの面でも注目を浴びている成功事例です。
BULK HOMME
メンズのコスメを取り扱うブランドですね。
インスタを中心としたSNSマーケティングを実施してブランドイメージの強化に成功しています。
メンズスキンケアブランド世界シェアNo.1を目指してオンラインストアから全国1000店にも及ぶ小売店やヘアサロンでの販売、さらには海外への進出も進めていますね!
また、サブスクモデルを取り入れたことも収益を上げた部分も含めてマーケターから注目されています。SNSでのマーケティング活動から得た情報をふんだんに取り込み、それを製品に落とし込む速さや実行力はDtoCモデルの強みといえるでしょう。
バルクオムはそれをまさに体現させました。
まとめ
ということで今回はDtoCとは一体どんなものでBtoCとどう違うのか、そして日本ではどんな成功例があるのかを紹介していきました!
デメリットやリスクは当然ありますが、成功すればファンの獲得や他ブランドとの差別化までできる可能性がありますね。
やはりお客様の声が近いことやそれをすぐに製造に落とし込めるのは強みでしょう。
パーソナライズサービスを提供する企業も増えているので今後も発展していくビジネスモデルだといえるやもしれません。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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それでは!また次回の投稿をお楽しみに!